大信寺風景が描かれています。

大信寺風景画

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真宗木辺派

お参り先や、お寺の掲示板をみられた方から「木辺派ってなんですか?」「浄土真宗と真宗は違うんですか?」
と言うご質問を受ける事があります。

べつだん項目を立ててまで説明する事はないかと思っておりましたが、
こうした質問は若いお方から頂戴する機会がいがいとある事にふと気がつかされたのがきっかけで、
知識として知っていただけたらとの思いで「真宗 木辺派について」を書く事に致しました。
 
ともすれば、お座なりになりがちなご法事の席で、また、散歩中の方々が掲示板の一語、一文に目を止め、気にかけて関心や興味をもって聞いてくださる事から話が広がり、佛教に関心を持つ糸口になっているのも事実であり、まさに思いも寄らぬところからお付き合いが始まることもあります。

このページをたまたま開かれたあなたさまの、ご自身に網の目のように張りめぐらされてある“佛縁”に気がつく一助になれば望外なる喜びであります。

   真宗は佛教です                           

みなさんは、宗教と聞いてまず何を思うでしょうか?
宗教と一口で言っても、世界にはたくさんの宗教があります。
一般に、民族、地理を超えて、文化社会に大きく影響を与えてきた歴史を有する宗教
として、キリスト教、イスラム教、佛教が世界規模では挙げられます。(他には、ヒンドゥー教、ユダヤ教)

では、大信寺はといいますと、佛教の寺院であります。

大信寺は、平安時代末期に京都日野の里にお生まれになられた
親鸞(しんらん)聖人(しょうにん(1173年出生〜1262年往生)を宗祖(しゅうそ)(あお)浄土真宗(じょうどしんしゅう)(阿弥陀佛の教法)を、布教伝道する寺院であります。
宗旨で申せば、浄土真宗  宗名は真宗 
木辺派(きべは)(ご本山は、滋賀県にあります。錦織寺です。)といいます。

一般に浄土真宗(真宗)といわれているのは、
日本における佛教教団として存在しているものの中の一つの名前として、
親鸞聖人を宗祖として伝えられた教団の名前として、
その教団のもつ教義の名前が、常識のうえでは浄土真宗といわれています。

浄土真宗は、佛教であります。

佛教とは?と問われれば「佛の説かれた教え」「佛に成る教え」であり、お釈迦さまの説かれた教えが根本であります。
が、2500年の歴史を通じて、世界の各地に広まった佛教は、お釈迦様自身が説かれた教えのままではありません。
それは、各時代各地域に応じて、種々の色調を帯びて伝えられてきました。

なかでも、中国において佛教は、思想教学の面で特異な発達をとげて各宗の教義が生まれ、これが、日本に伝えられると、国情や、民族性に応じて、日本仏教として独特な展開がとげられて現代にいたっております。

日本佛教の展開は、明治政府が伝統佛教として十三の宗旨を承認しています。
十三宗とは、
      法相宗 華厳宗 律宗 天台宗 真言宗 融通念佛宗 浄土宗 臨済宗 浄土真宗 曹洞宗 日蓮宗 時宗 黄檗宗
大雑把に大体に一般知識として分けたら、佛教と呼ばれるものには日本だけでも上記ほどの数に展開されているのです。

◇天台宗、真言宗、浄土宗、曹洞宗み〜んな佛教!

なぜ、同じお釈迦さまを開祖とするのに、様々な宗旨に分かれているのか?
ユダヤ教・キリスト教・イスラム教といった宗教の場合は、聖典としてバイブル(旧約・新約)とかコーランといったものがありますが、佛教の場合は膨大な数の経が存在しており、唯一絶対といえる聖典がありません。これは、真実の教えが幾通りもあるというわけではありません。

お釈迦さまがお悟りを開かれた時、その内容があまりにも、高く、かつ深いものであった為に、それをそのまま表現したならば、果たして何人の人間が本当に理解し、そして実践してくれるかについて大きな疑問を持たれたと言われています。
そこで、人々に佛教を説かれる中でお釈迦さまがなされたのが、相手に応じた教えを説かれたという事です。
 
いくら、素晴らしい教えであってもそれを聞いて理解し得るだけの力が聞く側になければ無意味に他なりません。
政治経済の話しを3歳の子供をあやすのに話したところで、子供はなんの事やらさっぱりで、面白くもなんともないのとおなじなのです。
こうしたお釈迦さまの人(機)に応じて説かれたご説法は、対機説法とよばれました。
また、相手の心の病に応じた法をお説きになられた事から、病に応じて薬を与えると書きます、応病与薬とお釈迦さまのご説法はよばれています。

お釈迦さまがお説きになられた佛教の目的は“佛に成る”という一つであっても、その目的に至る道は人の数だけ存在するのです。
ここに!同じ仏教なのに数多くの宗旨・宗派が存在する理由があります。


上記に、大信寺が「宗旨で申せば」と書きましたが、十三宗ある中で言えば浄土真宗ということになります。
そして、宗名は、真宗 木辺派といいます。なぜ、浄土真宗だけではなく、宗名なるものがあり、〜派となっているのか。


◇真宗は大きく分けて十派あります。

親鸞聖人が伝道布教されて行かれた中から、全国の所々に教えを受けられた方々が形成された集団が、それぞれに教団を組織して
真宗十派として現在に至っております。

聖人の教えを受けられた方々によって、それぞれに形成された十派(真宗十派)とは、京都にご本山がある本願寺派(本願寺)・大谷派(真宗本廟)・佛光寺派(佛光寺)・興正派(興正寺)、三重県にご本山のある高田派(専修寺)、福井県の出雲路派(毫摂寺)・誠照寺派(誠照寺)・三門徒派(専照寺)・山元派(證誠寺)そして、大信寺が所属する滋賀県にあります木辺派(錦織寺)の十の派のことです。

皆様方が、浄土真宗として一般に目にされたり、聞かれたりするのは浄土真宗 本願寺派(本願寺 通称 西本願寺)か、
真宗大谷派(真宗本廟 通称 東本願寺)と呼ばれる名前ではないでしょうか。
宗名に、浄土真宗という宗旨をそのまま用いるのは本願寺派だけで、あとの九つの派は、真宗〜派としています。

おしながき

教章
親鸞聖人の教えと心得


浄土真宗 創生の軌跡

真宗各派のご本山を親鸞聖人のご足跡と共に紹介して下さってあります。(真宗教団連合製作)

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